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この記事は、海外買付の仕入れをカードで回していて、枠が足りなくなる人に向けて書いています。
読み終えたときに、次の2つが決められる形にしました。
- 枠が足りない月に、何をするか
- カードを増やすとき、どの項目を見るか
私は2016年から2020年まで、BUYMAの海外買付でクレジットカードを10枚くらい回していました。個人カードと法人カード、両方です。法人カードは、途中で法人化してから増えました。
先に断っておきます。ここに書くのは当時こうやっていたという記録です。カードの規約も条件も、今は変わっています。申し込む前に、必ずご自身で最新の内容を確認してください。
なぜ10枚も要ったのか
理由は単純で、私の場合、始めた頃は利用枠が小さかったからです。限度額が数十万円でした。
仕入れが月に100万、200万と増えていくと、1枚では足りなくなる。
利用を続ける中で枠も上がっていきましたが、上がるスピードより仕入れが増えるスピードのほうが速かった。ここが最初の壁でした。
だから枚数を増やしました。
ただし、枚数と枠は比例しません
同じ発行会社のカードは、枠が完全に独立しているとは限りません。
たとえば三井住友カードは、同社のカードを複数枚持つ場合、保有するカードのうち最も高い利用枠が、合算で利用できる上限になると案内しています(三井住友カード|カードを複数枚持っている場合、ご利用枠はどうなりますか?)。
枚数を増やしても、その分だけ単純に足し算になるとは限らない。枠の扱いは発行会社ごとに違うので、増やす前に確認してください。
私が結果的に複数社にまたがっていたのは、そこまで計算していたからではなく、必要なときに手近なものを作っていった結果です。
申し込む間隔について
私は、必要になったタイミングで間隔を空けて1枚ずつ足していました。一気に10枚作ったわけではありません。
申込の履歴は信用情報に残ります。CICでは、申込情報の保有期間は「照会日より6ヶ月間」とされています(CIC|CICが保有する信用情報)。
ただし、審査基準は各社が独自に決めているので、間隔を空ければ通るという話ではありません。私がそうしていた、というだけです。
枠が足りない月に、何をするか
ここが本題です。
仕入れたい商品があるのに、カードの枠が埋まっている。私も何度も経験しました。
そのとき私がやっていたのは、カード会社に電話して、今月分を早めに支払うことでした。
支払日を待たずに入金すると、その分の利用可能枠が戻ります。空いた枠でまた仕入れられる。
ただし、これが効くのは1つの場合だけです
手元に現金があるのに、カードの枠が足りない。このときだけです。
- 現金はある/枠が足りない → 繰り上げ入金で枠が戻る
- 返済に使う現金そのものが無い → 繰り上げ入金では何も解決しません
後者の場合、枠を空ける方法を探すより、仕入れを止めるほうが正しいです。
手順と条件
電話で「繰り上げて支払いたい」と伝えれば案内してくれます。振込先と金額を教えてもらって入金する、という流れでした。
カード会社によって、受け付けられない期間や、対象・金額の条件があります。三井住友カードの案内にも、そうした条件が書かれています。
反映までにタイムラグもあります。即日ではないことが多かったので、仕入れの直前ではなく、少し余裕を持って動いていました。
私が当時使っていたカードでは、断られたことはありません。ただし、全てのカード会社で必ずできると確認したわけではありません。ご自身のカードで一度聞いてみてください。
知らないと「枠がないから今月は諦める」で止まります。私も最初は思いつきませんでした。
カードを増やすとき、どの項目を見るか
① そのカードが、仕入れに使える規約かどうか
これを最初に見てください。私が当時は気にしていなかった項目です。
カードには利用目的の制限があります。
楽天カードは、2022年6月21日の規約改定で、禁止される利用の範囲が広がりました。改定前は「現金化を目的として商品・サービス等の購入等に……利用することはできない」でしたが、改定後は「資金調達又は転売事業を目的とする商品若しくは権利の購入又は役務の受領」も禁止対象として明記されています(楽天カード|カード会員規約 改定内容一覧 2022年6月21日)。
私が使っていた2016〜2020年は、この文言が追加される前です。この2022年に追加された条項だけを根拠に、当時の利用を規約違反とは判断できません。当時の規約全体や個別の契約まで確認したわけではないので、そこは断定しません。
ただ、今から同じことをするなら話が別です。カードごとに規約は違います。還元率や手数料を比べる前に、まずここを読んでください。
② 海外事務手数料
海外で決済すると、カード会社が「海外事務手数料」を上乗せします。これは為替レートとは別にかかります。
効き方を、具体的な金額で書きます。
- 海外での決済額(円換算):8万円
- 手数料を入れる前の利益:1万円
- 海外事務手数料が2%なら:8万円 × 2% = 1,600円
- 利益1万円のうち、16%が消える計算
率は、利益ではなく決済額に掛かります。だから仕入れ額が大きいほど効きます。
料率はカードによって違います。当時の私の明細は手元に残っていないので、この記事では具体的な料率を書きません。申し込む前に、各カードの公式サイトで確認してください。
還元率だけ見て事務手数料を見ない人がいますが、海外決済が中心なら、こっちのほうが効きます。
③ 国際ブランド
海外買付で使えるかどうかは、ここで決まります。
Visa と Mastercard は、私が回っていた店では問題ありませんでした。ヨーロッパでもアメリカでも通っています。
JCB は、使えなかった店がありました。海外でまったく使えないわけではありませんが、私が使っていたヨーロッパの小規模なセレクトショップでは、置いていないことが何度もありました。国内では何の問題もなく使えるカードでも、買付先で弾かれる。
「カードで払えます」と言われて、出したら通らない。私は何度かやりました。
海外買付が中心なら、Visa か Mastercard を最低1枚。
なお、どのブランドが使えるかは店ごとに違います。高額な仕入れの前は、支払い方法を聞いておくのが確実です。
④ 締め日
カードは締め日から支払日までの期間があります。締め日の直後に使えば、支払いまでの猶予が長くなる。
私は仕入れの時期を、締め日を見ながら決めていました。
意図して締め日を分散させて契約していたわけではありません。結果として締め日の違うカードが手元にあって、仕入れるときにそれを見ていた、という順序です。
入金は、注文が入った時点では来ません
ここを勘違いしていると危ないので、分けて書きます。
BUYMAの売上は、取引が完了してから入金リストに反映され、出品者が振込を依頼して、所定の日に送金されます。(BUYMAガイド|成約代金の振込について知りたい)
注文が入った時点で、仕入れに使える現金が手に入るわけではありません。
つまり、こういうことが起きます。
- 注文が入る → カードで仕入れる
- 配送に時間がかかる/取引完了が遅れる
- 入金より先に、カードの支払日が来る
無在庫でも、これは起きます。「売れてから仕入れるから安全」ではありません。
やるべきことは1つです。入金予定日と、カードの支払日を並べて見る。どちらが先に来るかを、仕入れる前に確認する。
ズレる可能性があるなら、その月は仕入れを絞るか、支払いに充てる現金を先に用意しておく。
貯まったマイルで、現地買付に行っていた
仕入れ代金の大部分を、カードで払っていました。
当然、マイルが貯まります。
私はそのマイルで、年に2回、ヨーロッパへ現地買付に行っていました。イタリア、フランスなど。
仕入れがマイルを生んで、そのマイルで現地に行って、また仕入れる。この循環ができたのは、カード決済に寄せていたからです。
「ポイント還元率」という言葉だけ見ると小さな話に見えますが、決済額が大きくなると、渡航費が浮くレベルになります。
その現地買付で何をしていたかは、noteに書きました。
→ マイルで年2回、ヨーロッパに買付に行っていた。英語は読めないまま
実際に仕入れに使っていたカード
私がメインで回していたのは、この5枚です。
- アメリカン・エキスプレス
- 楽天カード
- エポスカード
- 三井住友カード
- ライフカード
ここでは、当時実際に使っていた5枚を挙げています。エポスカードの紹介欄には広告リンクを掲載しています。
エポスカード
一般カードから始めて、使っているうちに枠が上がっていきました。最終的にはゴールドになっています。
エポスは使い続けるとゴールドの招待が来る仕組みで、私はその経路を通りました。最初から高いカードを申し込んだわけではありません。
枠が小さいところから始める人には、こういう育て方もあるという話です。
ただし、どれくらい使えばいくら上がるのか、私は記録していません。当時の枠の推移も残っていないので、「必ず上がる」とは書けません。
海外旅行の保険については、渡航するならご自身のカードの補償内容を必ず確認してください。自動付帯か利用付帯かでも条件が変わります。
エポスカードの現在の条件を確認する
年会費・海外事務手数料・補償内容などは、公式サイトで最新の条件を確認できます。仕入れ目的で利用できるかは、申し込み前にカード会社へ確認してください。
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楽天カード
当時、海外の買付先でも問題なく通っていました。決済手段としては困らなかった、というのが当時の経験です。
ただし、利用目的の制限は上に書いたとおりです。当時の経験と、今使えるかどうかは別の話になります。
三井住友カード
枠が最初から100万円くらいありました。これは大きかった。枠の大きいカードが1枚あると、他のカードの枠を温存できます。
なお、私が持っていたのはゴールドです。
注意しておくこと
ここは煽らずに書きます。
カードで仕入れるのは、資金繰りです。支払いは必ず来ます。
無在庫でも、入金と支払いの順番次第で詰まります。上に書いたとおり、注文の時点では現金は入りません。
有在庫で枠を限界まで使うと、もっと危ないです。仕入れた在庫が売れなかった場合、支払いだけが来る。カードの枚数を増やすということは、その総額まで背負えるということでもあります。
私は無在庫から始めて、途中で有在庫に切り替えました。切り替えるときに一番慎重になったのが、ここでした。
枠を空ける技術は、売れる見込みがある商品に対して使うものです。枠が空いたから買う、ではありません。
時期の話
私がこれをやっていたのは2016〜2020年です。
為替が違います。たとえば2018年のユーロは年間平均のTTSで131.92円でした。今は当時よりかなり円安で、同じ仕入れでも円建ての決済額は大きくなっています。最新のレートはご自身で確認してください。
カードの規約と条件も変わっています。年会費、還元率、海外事務手数料、マイルの交換レート、そして利用目的の制限。すべて当時と同じではありません。
私に書けるのは「当時こうやっていた」までです。
まとめ
- カードを選ぶとき、最初に見るのは規約。仕入れ用途に使えるかどうか
- 枚数を増やしても、枠は単純に足し算にならない。同じ発行会社は枠を共有することがある
- 枠が足りないときは、繰り上げて支払えば枠が戻る。ただし手元に現金がある場合だけ
- 海外事務手数料は決済額に掛かる。仕入れ額が大きいほど効く
- JCBは、買付先で弾かれることがある。Visa か Mastercard を最低1枚
- 注文が入っても、その時点では入金されない。入金予定日とカードの支払日を並べて見る
- これは資金繰り。売れる見込みのある商品にだけ使う
この記事の条件
- 2016〜2020年に私がやっていたことの記録です。当時の明細・利用枠の推移は手元に残っていません
- 具体的な手数料率・年会費・還元率は書いていません。当時の記録が無く、現在の条件も変わっているためです
- 「繰り上げ入金で枠が戻る」は、私が当時使っていたカードでの経験です。全てのカード会社で確認したものではありません
- 「JCBが使えなかった」は、私が回っていたヨーロッパの店での経験です
- 楽天カードの規約改定(2022年6月21日)は、公式の改定内容一覧で確認しています。当時の規約全体は確認していません
※ 海外事務手数料の料率、年会費、還元率、利用目的の制限はカードによって異なります。申し込みの際は必ず各カードの公式サイトと会員規約で最新の内容をご確認ください。 ※ 2018年のユーロの年間平均TTSは、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの公表値を参照しています。 ※ カードの利用は借入と同じ性質を持ちます。返済計画はご自身の判断で立ててください。この記事は体験談であり、資金計画の助言ではありません。


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