AIで片づくと思っていた作業が、そもそも問題じゃなかった

BUYMAの問い合わせ対応で時間を使っていた作業を振り返る記事のアイキャッチ

物販の作業を、今のAIでひとつずつやり直して記録しています。

今回は失敗の記録です。正確には、検証する前に検証が終わったという話。

目次

測ろうとしていたもの

BUYMAをやっていた頃、お客さんから来る問い合わせはほぼ2種類でした。

  • 「在庫ありますか?」
  • 「何日で届きますか?」

これが一日の大半だと感じていました。注文が入るたび、問い合わせが来るたびに手が止まる。

だから「ここはAIで片づくはずだ」と思っていました。返信を自動で作らせれば、一日が空くはずだと。

測ってみようとして、手が止まりました。

当時のテンプレを引っ張り出した

まず、当時どう返していたかを思い出すところから始めました。

在庫がある場合。

お問い合わせありがとうございます。
『ショップ名』の〇〇です。

はい。在庫ございますよ。
ご購入頂けましたら、即座に買付の方させて頂きますね!

お届けはだいたい7日〜14日になります。

宜しくお願い致します。

無い場合。

お問い合わせありがとうございます。
『ショップ名』の〇〇です。

誠に申し訳ございません。
在庫の方を確認した所、完売となっておりました。

折角ご縁を頂けたのに、
誠に申し訳ございません。

またのお買い求めを、宜しくお願い致します。

「何日で届きますか?」への返信も、ほぼ同じです。日数は7日〜14日。

ここで気づきました。

直す場所が、無い

このテンプレ、毎回どこを書き換えていたのか。

思い返すと、ほとんど書き換えていません。日数は7日〜14日で固定。商品名も入れていない。店の状況も書かない。

コピーして、送るだけでした。

当時の記憶では、テンプレを貼って送るだけなら1分ほどでした。今回は実測していません。

この定型返信は、すでにテンプレで対応できていました。AIに渡して速くする前に、もう片づいていた作業だった、ということです。

(件数が多ければ、1分の作業でも短縮する意味は出てきます。ここで言えるのは、私の場合、先に見直すべき作業は別にあったということだけです。)

時間を食っていたのは、その前でした

では、なぜ問い合わせ対応に「一日の大半」を使っていたと感じていたのか。返信文を書く前に、何をしていたのかを振り返りました。

返信そのものではなく、返信する前の在庫確認でした。

お客さんから「在庫ありますか?」と聞かれる。その時点では、こちらも知りません。買付先のサイトを開いて、在庫を確かめる。無ければ次の店。また次の店。

在庫が分かって初めて、テンプレを貼る。返信が短時間で終わるのはそのあとの話で、そこに至るまでが長かった。

作業を取り違えていました。

「返信に時間がかかっている」とずっと思っていたのに、実際に食われていたのは探す時間だった。10年やっていて、それに気づいていなかった。

ここが、今回いちばん書きたいところです

AIに何かを任せようとするとき、まず「どの作業に時間を使っているか」を把握している必要があります。

そして、自分では意外と分かっていません。

私は「問い合わせ返信をAIに任せる」という検証を組んで、素材を並べて、そこで初めて「これ、任せるものが無いな」と気づきました。やってみるまで分からなかった。

もしこれを検証せずに、AIで返信テンプレを作るツールでも作っていたら、時間をかけて、何も解決しなかったはずです。

「AIで何ができるか」より先に、「自分が何に時間を使っているか」です。 順番が逆だと、空振りします。

で、本当の問題は「在庫確認」だった

ここから先は、次の記事に書きます。

在庫確認というのは、こういう作業でした。

買付先のECサイトを、何軒も開いて回る。

そして、闇雲に回っていたわけではありません。「この店にはこのブランドがある」という対応表が、頭の中にありました。それを元に、見る必要がある店とない店を振り分けていた。

10年かけて覚えたものです。

それをAIが出せるのか。実際に試しました。結果は、思っていたのと違いました。

有料と無料のAIに同じ質問を投げて、返ってきたリストを自分の買付先と突き合わせています。片方には、私が使っていた店が抜けていました。

→ AIの買付先リストに、使っていた店がない。調べて、自分の記憶も疑った


まとめ

  • 問い合わせ返信は、AIに任せるものが無かった。テンプレで済んでいた(所要時間は記憶で、実測していません)
  • 時間を食っていたのは、その前の在庫確認だった
  • 10年やっていて、自分でもそこを取り違えていた
  • AIに渡す前に、どの作業に時間を使っているかを測ったほうがいい

ダメだった検証も、そのまま書きます。今回のように「そもそも検証が成立しなかった」も含めて。


この記事の条件

  • 時間は計測していません。本文に出てくる「1分ほど」は当時の記憶です。返信そのものが短時間で終わる作業だと分かった時点で、比較する意味が無くなりました
  • テンプレは当時使っていたものをそのまま載せています。店名だけ伏せました
  • 「一日の大半」は体感です。当時の記録は残していません
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